入れ掛かりの鮎 [鮎竿]
かなり前の釣果の話になりますが、解禁初日に久慈川で68匹釣ったことがあります。入れ掛かりです。
もうそのようなことは、おそらく二度とないでしょう。
上流で鮎の稚魚を放流したからといって、それがまた翌年に遡上してくるとは限りません。産卵場所はどうでしょうか。鮎にやさしい環境なのでしょうか。河川工事ばかりが目立ちます。聞いた話によると、定かではありませんが、鮎のDNAが二つに分かれ、遡上する鮎と、海の中で一生を終える鮎がいるそうです。
今はなき「RYOBI」の鱗影中通し75です。初代の鮎リール竿です。ちょっとした いい話
夜明けを待って、誰もまだ来ていない、いつもの久慈川の鮎釣りポイントへ。
右肩で鮎竿を担ぎ、引き船から囮鮎1匹を鮎タモヘ流し込む。
囮鮎を左手で持ち、逃げられないよう小指に、力を入れ、タモの外でハナカンを通し、腹針を打つ。
静かに、囮鮎を足元から泳がせる。 元気のいい囮鮎だ。
川の中心部手前で、いきなり目印糸が沈み込む。 カカッタ。 糸が向こう岸へグングンと走って行く。
大物の気配がする。
竿を立てろ!
溜めろ!
逃がすものか!
囮鮎の頭が見えた。 よーし引き抜く。
重い。水面スレスレに取り込んだ。 大物だ。 25Cmはありそうだ。
今日は朝から調子がいいなー。
囮鮎を取り替え、また、足元から泳がせる。
足元で、鮎の腹がキラリと見えた。 足元で掛かったのだ。
目印が今度は、上流へと走って行く。 早い。
竿を立てろ! 溜めろ! 逃がすものか!